2013 LE PETIT LION DU MARQUIS DE LAS CASES / SAINT-JULIEN 1855年、パリ万国博覧会開催にあたり、皇帝ナポレオン3世の 発案によりボルドー地方メドックのシャトーの格付けが行われました。
それから現在までの間に若干の見直しはあったものの、 第1級から第5級まで位置づけの基本は、 大きく変わっていません。
CH.レオヴィル・ラス・カーズは第2級に格付けされました。
しかしそれは「公式の格付け」での話。
私たち飲み手の評価は大きく変わっているのです。
その一つが「スーパーセカンド」と呼ばれるシャトー群です。
格付け第2級の中でも、クオリティは第1級に近く、 「もし現代に格付けが行われるなら第1級になるであろう」と されるシャトー。
それが文字通りスーパー(超)セカンド(第2級)というわけです。
第2級のCH.レオヴィル・ラス・カーズも、そんな「スーパーセカンド」の一つ。
しかし、彼らはこの格付け、そして「スーパーセカンド」と呼ばれることに 反対しているのです。
通常ボルドーの第2級のシャトーは、その格付けに誇りを持っているものですが、 CH.レオヴィル・ラス・カーズに限っては別。
次のように語っているのです。
「私たちは第1級、というよりもボルドーで最高のワインを造っています。
第2級というのは他人が判断したもの。
まったく受け入れがたいものです。
」 その自信の表れが、よくわかるのが次のエピソードです。
2005年にメドック格付け150周年を記念して 特級格付け61シャトーを網羅した本を 出版することが企画されました。
どのシャトーも快く、シャトーの歴史やワインについての情報、 写真など貴重な資料を提供しましたが、 CH.レオヴィル・ラス・カーズだけは 「私たちは格付けを受け入れていない」として 記事にすることを認めず、 その結果、その本は 「ボルドー格付けシャトー60」として 発行されました。
2007年からリリースされた、 「ル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズ」。
それまで「クロ・デュ・マルキ」というワインが セカンドラベルとして活躍していましたが、 よりシャトーに近い畑で採れるブドウを使用した新しいワインとして、 ル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズがセカンドラベルとなりました。
畑は、シャトーから1本道を挟んで正面に位置する絶好の位置。
ラス・カーズのエッセンスを十分に感じることのできる味わいは、 セカンドラベルと言えども「熟成させたい」と思わせる 力強さ・繊細さを持っています。
一級シャトーをはじめ、 もはやセカンドラベルのクオリティを超えたセカンドラベルがいくつか存在しますが、 それらの中でもトップクラスに立つ出来栄え、 そしてコストパフォーマンスの良さがあるのではないでしょうか。
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